ヨハンはMieke Dobbelsとともに2009年に“The Broken Circle Breakdown featuring the Cover-Ups of Alabama”という劇を作った。ヨハンは、ブルーグラス・バンドのメンバーであるディディエという役のために、バンジョー、ギター、マンドリンを習った。ベルギーの大衆もマスコミも、その満員御礼の舞台を満場一致でほめちぎった。カンパニー・セシリアはフランドルとオランダの劇団だ。フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲンの監督した映画バージョンは、この舞台のユニークな歴史のハイライトである。ヨハンは以前、同ヒュルーニンゲン監督の『あきれた日常（THE MISFORTUNATES）』と“STEVE + SKY”に出演。他の映画出演はマルレーン・ゴリス監督『アントニア』（'95、アカデミー外国映画賞受賞）、トム・バーマン監督“Any Way The Wind Blows”など。映画以外では、彼自身が書いたモノローグのミュージカル"Massis"をはじめとしたベルギーで話題の様々な舞台にも出演している。
これまでの出演作は、ベルギー・フランダース映画、“CODE 37”、“ZOT VAN A”、“LOVE BELONGS TO EVERYONE”、そして、“LONG WEEKEND”。2011年のヒット作“CODE 37”はテレビシリーズを映画化したものだ。ヴェルルは、ヘントの売春取締班の悩めるチーフ、ハンナ・メスという役を演じた。このヒットシリーズのシーズン3が最近終了した。2008年、ヴェルルはベルギーのエミー賞にあたる、フランドル・テレビスター賞の最優秀女優賞と、最優秀人気テレビタレント賞を受賞した。人気テレビシリーズ“Sara”での活躍が認められたのだ。また、同年、ベルギーで大ヒットしたミステリー映画『ロフト』（エリク・ヴァン・ローイ監督）に出演。ヴェルルは最近Dallasというグループの歌手としてCDデビューした。彼女はブリュッセル演劇アカデミーを卒業し、2005年オランダの舞台「長くつ下のピッピ」に主演し、最優秀主演女優賞と最優秀新人タレント賞を獲得している。
ネルは100人ほどの子どもたちの中からオーディジョンで選ばれた、弱冠5歳の少女。ヒュルーニンゲン監督いわく、彼女は最初恥ずかしがり屋だったけれど、人のきちんと話を聞き、協力的だった。またリハーサルの度毎によくなっていったので、最終的に彼女に決定したそうだ。劇中では、プロの役者たちに引けをとらない演技と、弾ける笑顔で、二人の愛娘メイベル役を見事に演じきった。
1977年、ベルギー・フランダース、ゲント生まれ。2000年にゲントの王立芸術アカデミー（KASK）を卒業し、映像芸術の学士を取得。クンフーというゲントの劇団で台本を書き、演出もしていた。フェリックスの2009年の映画『あきれた日常（THE MISFORTUNATES）』は、カンヌでのワールドプレミアの後、国際的な注目を集めた。この映画はフランドル語のNo.1ヒットであり、海外でも、イスタンブールゴールデンチューリップ賞など、いくつかの賞を受賞するなど、成功を収めた。本作は彼の4作目の長編映画である。なお、長編４作品は全て、ディルク・インペンスがプロデュースしている。
